黙祷

10年前、ある新聞社から「被災地にがんばれというメッセージを」と頼まれて、もう十分がんばっている人たちにこれ以上がんばれと言えない、と書いたことがありました。あれから10年経ちましたが、また新たに心から悼み、心から励まし、できることを探る日々を積み重ねていきます。黙祷。

わたしだけの春色

わたしだけの春色、探してみませんか? 春といえばこの色!というものもあれば、この頃なんだか気になる、という色も。好きな色を思い浮かべたり、コーデに活かしたりして、春を楽しみませんか?
というような内容を、京都きもの市場さんのコラム「きものと」に書きました。ぜひご一読ください。

3/4(木)14時からclubhouseも予定しています。

追記します

先日の母の目の病気について追記します。

母が「網膜中心動脈(静脈)閉塞症」という病気になって初めて知ったこと。早期発見は非常に難しく、症状が出たら手遅れのことが多い。応急処置として心臓マッサージみたいに目に圧をかける方法がある(が、素人が自分でやるにはなんか怖い)。高圧酸素はかなり大掛かりな設備で、全ての病院に備わっているわけではない。

眼科医にとって歯痒く悔しい病だろうな。本人は痛くもなんともないのに失明を宣告しなきゃいけない。母は高齢なので驚きと共にある程度の諦めはありましたが、取り乱す患者さんや家族は多いだろうな。
見えない、もしくは見えにくい患者さんを相手にするからか穏やかな声の医師が多いように思います。

卒業式・入学式の母きものについて

イラストエッセイで「卒業式・入学式の母きもの」について書きました。京都きもの市場さんのHP「きものと」をご覧ください。その内容を踏まえて、明日2/19(金)14時から15時までClubhouseでお話しします。お時間ある方ぜひご参加ください。(clubhouseを聞けない方のために、後で簡単にまとめようと思っています)
「きものと」編集長の長瀬さんとふたりで、楽しい1時間になるよう努めます。

これは知識のおすそ分けです

わたしには珍しく長文です。でも大事なことを書きましたのでぜひ読んでください。

急に片目の視野が欠けてきたら、脳梗塞の前兆か、網膜閉塞症かもしれません。一刻を争います。痛みがなくとも救急車です。発症して数時間で失明します。数時間はあっという間で、先に脳の検査をしているうちに手遅れになります。脳外科と眼科のある病院へGO!高圧酸素の治療に間に合えばいいんですが。

血栓が脳で詰まれば脳梗塞、心臓で詰まれば心筋梗塞、目の奥で詰まれば網膜中心動脈(静脈)閉塞症、ということです。実は母が先月この病気になりまして、これは知識の差だと思いました。知っていたら間に合ったかもしれないのに。あれからずっと悔やんでいます。同じ思いをする人が減ればと思います。

本当はもっと早くに注意喚起をしたいと思ったのでしたが、急に片目を失明してしまった母本人がようやく人に病気のことを話せるようになり「大事な人に同じ思いをさせたくない」と言うようになりましたので、こちらで皆様にも知識のお裾分けをすることにしました。

母の場合ですが、テレビが見にくいと思ったのが昼前。片目の視野の下半分が黒く見えると気づいたのが昼。わたしに「片目がおかしい」と相談したのが14:30。痛くないしなんだろうと迷いつつ近くの病院に相談し、脳の症状だと悪いので眼科と脳外科がある病院へと言われたのが15:30。保険証やお薬手帳を準備して病院に出発したのが16時。雪道で時間がかかり、いつもなら40分で着くところを1時間半かかって17:30救急外来に到着。最初の診察は18時。このときすでに視界はゼロで全部真っ黒(見た目は普通です)。そこから問診、脳のCTやMRIで、眼科医の診察は20:50でした。時すでに遅し。20:50の時点で失明を宣告され、もう元には戻らないこと、通院して、痛みが出ないように網膜を焼き切るレーザー治療をしていくことを説明されました。

帰り道「今から嫁に行くわけでもないし、片目が見えないくらいどうってことない」と気丈に言う助手席の母の隣で、わたしは悔し涙を流していました。この病気のことを知ってたら。あのとき救急車を呼んでいたら。あの日が大雪じゃなかったら。せめて土曜じゃなく平日だったら。母を守れなかった、なんのための同居かと悔しくてなりません。

これは本当に知識の差です。視野が黒く欠けてきたとしても、数時間後に高圧酸素の治療を受けられればセーフ!誰かの話としてでいいんです。
片目の視野が黒く欠けたら即大きい病院へ!と知ってほしい。

あなたやあなたの家族や同僚や友人達が、悲しい思いをしませんように。

長々とごめんなさい。皆様の健康を祈ります。

半衿の日にじゃじゃーん

今日は半衿の日なんだそうです。先日藤工房さんにお納めしたオリジナルデザイン「香る花」を、半衿用にリデザインしまして、和音さんに刺繍をお願いしておりました。長襦袢に縫い付けて、その出来映えに喜んでおります。お問い合わせは仕立の店藤工房さんへ!

新年は黒毛和牛コーデ

あけましておめでとうございます。
年女のわたしは黒毛和牛コーデ。娘1と娘2(犬のクーさん)は赤べこコーデ。

きものは米織小紋、帯はskala、半衿は和音、帯締め帯揚げは和小物さくら。

娘は赤い銘仙。これはお友達のすみれちゃんからいただきました。

夜は島屋さんのインスタライブ用に着替えました。丑年コーデ、黒毛和牛別バージョンです。
襦袢は彩加の赤、きものと帯はskala、帯締め帯揚げは和小物さくら。

インスタライブはなんと放送事故……今日はWiFiの調子が悪いです。朝のFM出演もそうでしたが、大雪の日はなんか宇宙からの中継みたいになっちゃうんです。申し訳ない〜

何はともあれ、今年もきものライフを楽しんで参りまーす!

本麻長襦袢「彩加」2021

 

本麻長襦袢「彩加」2021年バージョンが発表になりました。
彩加は、カラフルな色づかいが楽しい、おうちきものに目覚めた方にうってつけの、自宅で洗濯ができる麻の長襦袢です。きくちいまオリジナル製作委員会のお店でないと手に入れられません。

来る年もきもの生活を楽しめる一年となりますように。

 

よいお年をお迎えください

大王松を生けました。両手が松脂でペタペタしますが、松の香りが漂って清々しい〜
去年は薔薇と組み合わせましたが今年は南天です。松は「不老」、南天は「天寿」の意味があるので今回は「不老天寿」。松と百合を組み合わせたら「不老和合」、松と薔薇を組み合わせたら「不老長春」になるんですって。

大王松、大きくて重たくて、葉っぱがモッサァ、バッサァ。
扱いが難しくて毎年難儀しますが、今年は時間をかけて松と向き合いました。「遠くから来てくれてありがとう。さて、あなたはどんな枝をお持ちなのかしら」と心の中でなるべく丁寧語で話しかけます。松と一緒に送られてきた竹の花器にも花を入れて、家のあちこちに飾りました。

松と竹を送ってくださった方にお礼状を投函して、ひと安心。やっと年越しができます。

皆さまもどうぞよいお年をお迎えください。