糊糸目若松の小紋

今季最後の袷は、この冬に一目惚れした室町京正の小紋。落ち着きのある地色と、糊糸目で描かれた若松が雪の結晶のようにも見えるところが気に入っています。次回着るのは秋が深まって肌寒くなってから。春らしさを帯締めのほのかなピンクで出しました。

弾丸ツアー

「瀬戸内海の橋を渡りたかったけどもう無理だなぁ」とため息をつく爺様のために、一泊二日の弾丸ツアーを組み、両親と3人で行って来ました。空港に着いてすぐ、手荷物を引き受けている間に迷子。あ〜車椅子があれば、でもわたし一人で2台は無理!連結された車椅子ってあるのかな?と軽い絶望の元出発。親孝行したいときに親は無し、というのでまぁそれは良かったんだけど、もっとちゃんと歩ける若いうちに連れて行くべきだったというか、いや、歩ける元気なうちに自分で行っといてくださいよというか。年老いた両親、ツアーに向かない気ままな年寄りとの旅は家族旅行じゃなくて、完全に「業務」でした。
伊丹空港からぐるっと466km。瀬戸大橋と鳴門大橋と明石海峡大橋を渡ってきました。途中東かがわ市の與田寺でお参りしようとするも、爺様は腰が痛くて歩きたくないとのことで、母と私だけがお参りしている間に、爺様は車でおやつタイム。戻ったら車内がピーナッツとスルメの混じった匂いでえらい臭い。
渦の道では、車椅子を借りたものの、俺は腰が痛いだけで歩行器があれば歩ける!と言い張るじい様と、片目が見えないだけで車椅子に乗せられて困惑するばあ様の間に入りまして。「介護されてるのは俺じゃない」という圧を感じます。はたから見たら私は車椅子を押さない親不孝な娘にしか見えないのよね。もう別にいいけど。
二日目はたまたま大潮の日で、大きなうず潮が見られました。サングラスをしたら、波の線やうねりの筋が奥まで透けるようになるんですよ!渦の波によって青緑色の海の色が透けて明るい色になる様子と、飛沫を上げる大きな渦に圧倒されました。小さな渦も可愛かった。今回の自分へのご褒美!と思える時間でした。
車椅子をお借りするレベルで、車椅子ユーザーではないものですから、車椅子専用スペースには停められないので、常に建物に横付けするために、離れた駐車場から往復ダッシュ、翌朝からめちゃくちゃ筋肉痛です。

いまのいろskalaに帯留め登場!

山形県の銀山温泉にある上の畑(かみのはた)焼の陶芸家松浦加奈さんとコラボで帯留めを作りました。成形と焼成を加奈さんにお願いし、わたしはデザインと絵付けを。大変だったけど、いい出来です!!嬉しい〜!!
きくちいまオリジナル製作委員会のメンバーである葛西屋さんの社長さんが、すてきな写真を撮ってくださいました!

ビューネ君より犬

今日はもう疲れたから甘々に甘やかしてくれるビューネ君がいたらいいなと思うけど、もう完全に息子の年すぎて世話焼きたくなるし、やっぱイケオジのほうがいいかな。でもやっぱり人より大型犬の方が余計なこと言わないしいいな。でもうちに大型じゃないけどかわいい犬いるから、なでくり回して寝る!!!

初めての徳島!

京都での仕事の合間に、鳴門へ足袋の製造工程の取材と打ち合わせに行ってきました。車で片道2時間ちょっと。帰りに淡路島で新玉ねぎ(極早生)を買ってきました。次回はゆっくり渦潮を見て大塚国際美術館にも行きたいな。足袋についてはまた改めて!スーツケースの半分が玉ねぎです。めちゃくちゃ重い。

二十歳の通帳

長男が1歳のとき、長男名義で口座を作りました。目的は「1日100円貯金」。でも毎日入金は面倒だから、誕生日に1年分36500円を入金して、通帳に一言書くことに。二十歳までと決めて、昨日その日がとうとうやって来ました。暗黒の反抗期は本当に辛かったけど、今しみじみ思います。産んでよかった。二十歳おめでとう。

ちなみに贈与税がかかるような金額ではありません。これからやってみようと思う方に注意点をひとつ。通帳は印字されていない部分には何も書いてはいけません。メモを書くなら印字されたその間に!

法然院

せっかく京都に行っても仕事して即帰る日程ばかりですが、今回は早起きしてバスで向かいました。法然院。わたしが京都で一番好きなお寺です。坂道も白砂檀も、鳥の囀りも山の緑も葉から落ちる雫も昔のまま。床に生花を置く散華は見られなかったけれど、手を合わせて、ほんとうの深呼吸をした感じです。

きくちいまからのお年玉

年末に風邪をひいてぼんやりしていたら、新年のご挨拶をしそびれておりました。そこに能登の大地震。皆さんのご無事を祈るばかりです。

毎年夏前に地元の中学生向けに浴衣の着方をボランティアで教えていて、そのときに配る資料を英語版にしてみました。着付け教室の方、呉服屋さん、プロアマ問わずどなたでもお使いください。使用に関しての断りも不要です。
きくちいまからのお年玉と思っていただければ。

「大」先輩!?

同じ高校出身だとわかった時に「おお!大先輩ですね!」と言った銀行員に「……大は付けなくてもいいんじゃない?」と思ったけど微笑んで口を挟むの我慢して、夫に「ちょっと〜さっきのどう思う!?」と愚痴るなど。ああ、器が小さいわたしであることよ。