貼り紙

以前、ある飲食店の前に貼り紙がしてあって、その内容に怒っていたんですが、まぁ好みは人それぞれだよなと思うようになりました。

月刊アレコレにイラストエッセイ「きくちいまのきものの引きだし」を連載中です。これは162号から抜粋した3コマ漫画です。

高度異形成が消えた話

もう何年も前のことだけど、子宮頚癌の検査をして、高度異形成と診断されたことがありました。このままだと癌になりますよってやつ。

よーし、いい時間を過ごすようにしよう!と考えて、苦手な人との食事は全て断って、好きな人としか食事しないようにしたら、次の検査で異形成がすっかり消えてたの。本当に。

とはいえ、家族も感情に波はあるし、全部が全部楽しい食事になったわけじゃないんですが、いわゆる社交辞令的な食事に行かなくなっただけでも良かったのかなぁと思うんです。穏やかな時間ってとっても大事、と思うようになりました。

あと、定期的な検査は絶対に必要です。きっと大丈夫とか絶対ダメ。

あぁ気兼ねなく美味しいものを食べに行きたいなぁ、と思いつつの台所。畑の茄子を素揚げにして、すりおろした生姜たっぷりのだし汁を含ませました。山盛りの茄子があっという間に無くなりました。

新作の帯「湖畔の夜明け」

きくちいまのブランド「いまのいろskala(スカラ)」に新作の帯が誕生しました。

「夜明けの湖畔」と名づけました。水鏡に映る森と空の情景です。博多の西村織物さんに製作をお願いしました。これは黒×青バージョンですが、他に黒×赤バージョンや白×淡緑×ラベンダーバージョンなど、全部で5色あります。

今回、北九州の呉服のたなかさんが「一寸先は光」とおっしゃったことがデザインを生み出すキッカケになりました。言葉に宿る力、言葉から得る力というものに牽引された感じが気持ちよかったです。

今季初の色足袋と質量保存の法則

今日は米沢の綿麻「涼しま」に半幅帯、前掛けは久留米絣。ロングタイプなので膝をついて雑巾掛けしても大丈夫。って雑巾掛けはクイックル的なアレなので膝つかないけどね。雨降りでちょっと肌寒いので素足や麻足袋の気分になれず、今季初の色足袋を履きました。犬型の娘は毛布にくるまって寝ています。

「質量保存の法則って理科で習ったでしょ?食欲がない子と食欲が有り余っている母。子が痩せた分だけ母であるわたしの体重が増えてしまうんだから君たちちゃんと食べてよね」と言ったら次男から「無理がある」と冷笑されました。「じゃぁ質量保存の法則って知ってる?」と聞いたら、「えーなんだっけ、化学変化の前後で質量が変わらない、みたいなのじゃなかったっけ」ですって。つまんねーやつだな。ていうか、言えるんだ。すごいな。わたしは「質量保存の法則とは」でググっちゃったもんね。

 

 

対丈の弓浜

今日着ていたきものは、母からもらった弓浜絣。丈が短くて対丈です。対丈にすると下腹のダメなお肉が目立つので、前掛けをして誤魔化しています。母からは解いて割烹着や上っ張りにしたらと言われたんですが、なんか勿体なくて。胴継をすべきか迷ってます。

 

明るい挨拶がもたらすもの

玄関がからりと開くと同時に、明るい声で「ただいま」という娘の声。娘はそのまま手を洗い、おじいちゃんのベッドのわきに行って「ただいま」と声をかけ、おじいちゃんは大好きな水戸黄門を放置して孫娘におやつをすすめる。家の中のいい空気は、明るい挨拶と会話からスタートするんだなと実感しました。