
わたしは、いまのいろskala「夜明けの湖畔」、娘には半幅帯「昼も夜も」を締めました。どちらもきくちいまデザインです。
久しぶりの東京一泊、せっかく弁当作らないでいい朝だったのに緊急地震速報だもの。
びっくりしたー!
しかもその直後に、泊まっている12階で火災発生のアナウンス!!!
「12階で火災が発生しました。落ち着いて今すぐ逃げてください」という内容のアナウンスが、日本語の後で英語でも韓国語でも流れて、えっ寝巻きで?えっ荷物は?とりあえずスマホとハンドバッグだけ持って廊下に出たら、すでに着替えて荷物まとめている人たちがいっぱいでした。あなたたち着替え早すぎない?もしやよく訓練された自衛隊員だべか?って思いました。
結局誤報だったんですが、命には換えられない、と思いながら、スリッパから草履に履き替えて、眉毛描く道具だけはとか、お気に入りのコートだけは羽織っていくべきかとか思ったのが今になってみるとじわじわおかしくなってきました。カーテンを開けたら夜明けのゴジラが何か言いたそうにしていました。
さーて、娘に頼まれた買い物をするついでに、新宿高野でパフェ。ふふふ。ほら、早朝から大変だったし、と言い訳しつつ。
帰り道は帰り道で、浦和駅で線路に転落した方がいて、ずっと警報が鳴っていたんだけど、救急隊が駆けつけて救助したみたいでした。助かったのならよかった。めまいして転落しちゃったかな、どうしたのかな。他人事ながら心配になりました。結局、電車が大宮に着いたのは新幹線発車の時刻。でも、新幹線には乗り遅れたけど、大宮エキュートで美味しいもの買えたし、お財布に現金が入ってなかったけど、最寄り駅までの切符510円はギリ足りた!よし!!!ってことで。
先日、病院で検査待ちしていたときのことです。年配の女性から声をかけられました。「あなたは何で検査するの?」どう答えようかと考えていたら女性は「私は74歳で今日は80歳のお父さんの付き添いで、お父さんは去年の12月に倒れて」と一気に自己紹介?を始めたんです。そしてなんと「この頃運転してて、どこに行くのか今どこかわからなくなる」と言うじゃありませんか。「私も検査した方がいいべかねぇ」と聞くので、「それはした方がいいと思います!なるべく早く。医者じゃないから病名とか言えないですけど、でも、もし認知症なら早い方が、今いい薬もあるみたいですし」と言ったら「まーさかー!道や行き先わからなくても運転できるし、まだ70代だじぇ!」と。
自己紹介で、お父さんの介護はしないけど子どもがいると言ってました。お母さんの異変に気づくかな。気づくといいな。もどかしい。
「ジャスコさ行くべ?んだと帰り道がわかんないのよ」って言ってたからイオンの近くの人なのかなと思います。その後すぐにその方の旦那さん「お父さん」が車椅子で戻ってきたので会話はそこまで。わたしはすぐに検査スタート。あぁ、なんだか重大なことを聞いてしまって、ドキドキしてしまいました。奥さん一人で旦那さんを介護しているんだよな。わたしはどうしたらよかったんだろう。
総入れ歯式帯揚げとも呼んでおりますが、
本日の帯揚げは水玉のハンカチです。
きくちいまデザインのリバーシブル半幅帯「昼も夜も」は、全国のきくちいまオリジナル制作委員会のお店で5/12発売開始です〜
5/2、4は京都、5/3は名古屋です。京都きもの市場さんのトークイベント。わたしの話が、どなたかのお役に立てたら嬉しいなぁ。
麻襦袢に単衣、紗羽織で過ごす金土日月でした。
実は華展がありまして。わたしの椿は準備日と初日が蕾、2日目は花が開き、3日目は花のひとつが落ちました。枝先の花は少し惜しかったですが、まぁそれも自然という感じかな。わたしが行けない土日は、先生をはじめとするお仲間の皆さんが世話をしてくださいました。ありがたい限りです。初めての華展。本当に参加してよかった!!
華展では写真が撮れないので、花器と花材の組み合わせをノートにメモするようにしています。無印良品の4コマ漫画用みたいな小さいノートが便利なの。
単衣のきもの、(いまのいろskala)、しけ暈しの紗羽織(室町京正)、白くてちょっと変わった組み方の羽織紐(龍工房)、本麻長襦袢彩加(きくちいまオリジナル製作委員会)、ブルーの三分紐、ピーコックグリーンの帯揚げ(和小物さくら)、鳥とお花の帯留め(騎西屋)
スカーフの膨らみが、木蓮の蕾がふくらんだ様子と似ていて、なんだかやっと娘に春が来たなと思ったら泣けてきちゃって。入学式なのに泣いちゃダメ〜!と思って耐えました。
朝はスカーフがぺしょんとしていたのに、式のときにはすっかり膨らんできれいになっていました。この膨らませ方にはコツがあるらしく、生徒会の先輩方が新入生のスカーフを整えてくれたんですって。はにかみながら、蝶々みたい、と言う娘。そういえば森英恵デザインだもんな。蝶々に納得です。
今年の初蝶は、モンシロチョウでもキアゲハでもなく、娘のセーラー服のスカーフだな。
連載中の月刊アレコレの「きくちいまのきものの引きだし」に書いたんですが、とってもきれいに訪問着を着て、袋帯を二重太鼓にしている全盲の女の子に会ったんですよ。自分でひとりで着るんですって。衿の抜き具合もお太鼓の形も完璧なの。彼女自身のその努力と、彼女に根気よく教えたであろう着付けの先生に、心から拍手を送りたくなりました。
伊達締めにアイロンをして気持ちをリセット。この2年近く、心配事ばかりで本当に辛かったんですが、シワを伸ばして少し気持ちがスッキリしました。
右は紗、左はわたしデザインの「あわ雪」。どちらも博多の西村織物さんのものです。1本で3本分の安定感。胸元衿元の仕上がりが全然違うんですよ。