そんな季節

数年前の大雪の朝、電車は大幅に遅延し、始発の新幹線が先に出ることに。その日は私立高校の受験日。JRの特別な図らいで、山形新幹線が無人駅も含めて各駅に停車、まさかの事態で緊張顔の受験生たちを大勢乗せて運びました。頑張れよ、大丈夫だよ、って乗客たちも知らない子たちに声をかけて励ましていました。

子どもたちのために!というフル回転な感じがすごくあたたかくて、感動しながら新幹線に乗っていました。あの光景は忘れられないな。

先月、銀行窓口から子どもの受験料を振り込んだら、係の人から「頑張ってくださいね」と励まされました。「ありがとうございます。美味しいご飯でサポートします!」と言ったら「それが一番です!」ってガッツポーズとともに返してくれました。大人が、顔も知らない子どもを密かに応援する季節がやってきています。

3世代目

初釜に娘が着たきものは、わたしの母が二十歳のときに着た胡蝶蘭の訪問着です。わたしも二十歳のときに着ました。今日で3世代着たことになります。
きものの命の長さにしみじみしています。
実は、今日は母が片目を失明してちょうど一年。母に思い出のきものを着ている孫娘の姿を見せてあげたかったんです。娘は「おばあちゃんが喜ぶために」と「孫娘の役割」に協力してくれました。いつもは好きなものを好きなように着る娘ですが、フォーマルの心得は身についているようです。

本麻長襦袢彩加2022

きくちいまオリジナル製作委員会のお店でしか扱わない、本麻長襦袢彩加!2022年バージョンがいよいよお披露目です!各お店にそれぞれ初荷としてお届けしてありますので、お楽しみにご覧ください。今年はなんと!本麻の生地が平織から「縮」になります!大人気の縦横MIXバージョンのご指定はお早めに。

今回の証紙は、いつもと少し違う雰囲気で描いてみました。手間は倍以上かかるんですが、ずっとこんな風に描いてみたかったんです。

 

きものっ子たち

元旦恒例になっている娘と姪っ子のきもの遊び。今回は娘(中2)が花柄の、姪っ子(小6)が染め疋田の小紋をそれぞれセレクトしました。
娘は肩揚げも無くなり、「イクラ」と呼んでいた柄も「染め疋田」とちゃんと言えるようになり、すっかりお姉さんらしくなりました。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。虎コーデが難しいなぁと思っていたのですが、なんとかなりそうな気配です。(詳しくは、京都きもの市場さんのHP「きものと」のきくちいまのイラストエッセイをご覧ください)

今年も楽しくきもののことをお伝えして参ります!どうぞよろしくお願いいたします。のんびりとお付き合いくださいませ(^^)