忘れちゃうんだよな

黄色い更紗の半幅帯から黒地の半幅帯に替えて、友人宅へ。友人を産んでくれてありがとうございますと手を合わせてきました。
いまさんもお母さん大事にね、と言われてハッとしました。そうなんだよな、つい明日は我が身と忘れちゃうんだよな。

きものは「はごろ木綿」です。

貼り紙

以前、ある飲食店の前に貼り紙がしてあって、その内容に怒っていたんですが、まぁ好みは人それぞれだよなと思うようになりました。

月刊アレコレにイラストエッセイ「きくちいまのきものの引きだし」を連載中です。これは162号から抜粋した3コマ漫画です。

新作の帯「湖畔の夜明け」

きくちいまのブランド「いまのいろskala(スカラ)」に新作の帯が誕生しました。

「夜明けの湖畔」と名づけました。水鏡に映る森と空の情景です。博多の西村織物さんに製作をお願いしました。これは黒×青バージョンですが、他に黒×赤バージョンや白×淡緑×ラベンダーバージョンなど、全部で5色あります。

今回、北九州の呉服のたなかさんが「一寸先は光」とおっしゃったことがデザインを生み出すキッカケになりました。言葉に宿る力、言葉から得る力というものに牽引された感じが気持ちよかったです。

今季初の色足袋と質量保存の法則

今日は米沢の綿麻「涼しま」に半幅帯、前掛けは久留米絣。ロングタイプなので膝をついて雑巾掛けしても大丈夫。って雑巾掛けはクイックル的なアレなので膝つかないけどね。雨降りでちょっと肌寒いので素足や麻足袋の気分になれず、今季初の色足袋を履きました。犬型の娘は毛布にくるまって寝ています。

「質量保存の法則って理科で習ったでしょ?食欲がない子と食欲が有り余っている母。子が痩せた分だけ母であるわたしの体重が増えてしまうんだから君たちちゃんと食べてよね」と言ったら次男から「無理がある」と冷笑されました。「じゃぁ質量保存の法則って知ってる?」と聞いたら、「えーなんだっけ、化学変化の前後で質量が変わらない、みたいなのじゃなかったっけ」ですって。つまんねーやつだな。ていうか、言えるんだ。すごいな。わたしは「質量保存の法則とは」でググっちゃったもんね。

 

 

対丈の弓浜

今日着ていたきものは、母からもらった弓浜絣。丈が短くて対丈です。対丈にすると下腹のダメなお肉が目立つので、前掛けをして誤魔化しています。母からは解いて割烹着や上っ張りにしたらと言われたんですが、なんか勿体なくて。胴継をすべきか迷ってます。

 

適当結び

たまには違う結び方にしようと思い、やってみたかった結び方に挑戦したはずだったんですが、お!これもいいじゃん!?ということでオリジナル適当結びで一日過ごしました。

昔見た江戸時代の資料に、こんなのがあったような気がします。

麻も綿麻も自宅で洗濯!!!!!

急に洗濯したくなりまして。
今日は風が入るからすぐに乾いちゃいそうです。

本当は来週と思っていたのになぜ今日洗ったのかと言うと、ある方が浴衣を自分で洗う話をしたら、呉服屋さんにありえないと言われたんですって。そのお店は綿麻のきものにも撥水加工するんだとか。で、お店に持って行ったらきれいにしてくれるらしいんだけど料金1枚1万円。えー!

そもそも小千谷縮や綿麻のきものに撥水加工するなんてありえません。
そういえば、水通しを知らない呉服屋さんもいたっけなぁ。
普段着なのに自分で洗わずにいちいちお願いして1枚1万円って、超セレブの世界なら普通なんでしょうかね。わたしは庶民なので自分で洗います。

なんだか悔しくなっちゃって。小千谷縮も綿麻のきものも、織元さんやメーカー側も自分で洗って大丈夫ですよって太鼓判おしてるのに。
数年前、年配の呉服屋さんにも「ありえない」って言われて、反論したけど、取り合ってもらえなかったことを思い出しました。
あー悔しい。発信もっと頑張らないと!

これはもしかして、自分に合うお店を選ぶ際の指針になる!?

浴衣を作って自宅で洗いたいと伝えたのに水通しをしないお店は✖︎(水でしっかり縮めてから仕立てると、次から洗ったときに縮まない)

小千谷縮(麻)を洗濯機で洗えないと言ったり、撥水加工しようとしたりするお店も✖︎

ああもう悔しい。

ちなみにわたしの場合、麻や綿麻のきものは、畳んで丸めるタイプのネットに入れて洗濯機で洗います。今回は小千谷縮の衿部分が気になったので、外側にくるように畳みました。雪花は今シーズンまだ2回しか着ていないし汚してもいないけど、ついでです。洗濯機は通常コースで脱水1分。いつもは10秒くらいで取り出すのにうっかり完了。脱水1分でも意外といけました。思ったほどシワになってない。干すときは、きものハンガーに。裄が長めのタイプが便利です。身八つ口のところや袖口、裾がシワになりやすいので手で伸ばしながら。ちなみに小千谷縮はアイロン禁止です。

残布ループの帯

紗羽織の残布で作ってもらった名古屋帯です。帯の残布を細いループにして、デザインした通りに、仕立の店藤工房の明子先生に縫い付けてもらいました。帯締めにかからないようにデザインしてあります。お太鼓部分はまた今度〜。

ちょっとした喪のきもの

うちのあたりの葬式は出棺のときに近所の人たちが集まって見送ります。隣のおじいちゃんの「村悔やみ」と葬儀の受付をしました。15年程前は近所の人たちが集まって「ごっつぉこせ(ご馳走作り)」もあったのですが、最近はどこもすっかりセレモニーホール任せになりましたね。
小千谷縮に喪の帯をしています。

これがわたしの「ちょっとした喪」「ちょい喪」のきもの(夏バージョン)です。