「瀬戸内海の橋を渡りたかったけどもう無理だなぁ」とため息をつく爺様のために、一泊二日の弾丸ツアーを組み、両親と3人で行って来ました。空港に着いてすぐ、手荷物を引き受けている間に迷子。あ〜車椅子があれば、でもわたし一人で2台は無理!連結された車椅子ってあるのかな?と軽い絶望の元出発。親孝行したいときに親は無し、というのでまぁそれは良かったんだけど、もっとちゃんと歩ける若いうちに連れて行くべきだったというか、いや、歩ける元気なうちに自分で行っといてくださいよというか。年老いた両親、ツアーに向かない気ままな年寄りとの旅は家族旅行じゃなくて、完全に「業務」でした。伊丹空港からぐるっと466km。瀬戸大橋と鳴門大橋と明石海峡大橋を渡ってきました。途中東かがわ市の與田寺でお参りしようとするも、爺様は腰が痛くて歩きたくないとのことで、母と私だけがお参りしている間に、爺様は車でおやつタイム。戻ったら車内がピーナッツとスルメの混じった匂いでえらい臭い。渦の道では、車椅子を借りたものの、俺は腰が痛いだけで歩行器があれば歩ける!と言い張るじい様と、片目が見えないだけで車椅子に乗せられて困惑するばあ様の間に入りまして。「介護されてるのは俺じゃない」という圧を感じます。はたから見たら私は車椅子を押さない親不孝な娘にしか見えないのよね。もう別にいいけど。二日目はたまたま大潮の日で、大きなうず潮が見られました。サングラスをしたら、波の線やうねりの筋が奥まで透けるようになるんですよ!渦の波によって青緑色の海の色が透けて明るい色になる様子と、飛沫を上げる大きな渦に圧倒されました。小さな渦も可愛かった。今回の自分へのご褒美!と思える時間でした。車椅子をお借りするレベルで、車椅子ユーザーではないものですから、車椅子専用スペースには停められないので、常に建物に横付けするために、離れた駐車場から往復ダッシュ、翌朝からめちゃくちゃ筋肉痛です。