大好きな詩人の新川和江さん。10年前、結城紬大使のイベントでご一緒したときに、「わたしを束ねないで」の一節を絞りでデザインした名古屋帯を褒めてくださって、「あなたのような楽しみ方はとてもいいわね」とおっしゃってくださいました。

「わたしを束ねないで」の一部

「わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃(はばた)き
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音」

ここをデザインした名古屋帯です。藤井絞さんに作っていただきました。
新川和江さん、もう一度お目にかかりたかったなぁ。

サイン本は宝です。ご冥福を心よりお祈りします。