病院から施設に移った伯母(93)、食事の味付けが上手で職員さんたちの対応も丁寧で素晴らしいらしく、かなり気に入ったみたいです。
お正月に発覚した認知症、これ以上の独居は無理と医者から告げられるものの、入院先から脱走、強制退院、道具屋との闘い……理不尽なことばかりだったけど、まずは一段落。
そして伯母が落ち着いたと思ったら次は父で、突然暴れ出したり一晩中文句を言い続けたりのレビー小体型認知症。眠らせてもらえない母は胃潰瘍になり、こちらも病院へ。
今年のわたしの漢字は「添」。とにかく付き添いしまくった一年でした。八方塞がりかと思うほど理不尽だらけだったけど、仕事仲間に支えられています。
お仕事が現実逃避であり楽しみであり、常に支えになったし、理不尽はいつかエッセイに書くネタだと思ったらどんとこい!と思うようになりました。そうだよな、八方塞がりなんかじゃない。全然塞がってない。大変なのは病を得てしまった伯母と両親だもんな。声の掛け方、話題の選び方、スムーズな受診……学ぶことが多かったです。
伯母のお茶仲間の先生に現状を話したのは5月でした。「すべてわかりました。これからは伯母様の尊厳を守る言動を心がけますね」と言ってくださり、胸が熱くなりました。今回、伯母の報告をしたら、「よく頑張りましたね。褒めてさしあげたいです」と。思いがけないお褒めの言葉に涙が止まらなくなっています。
「尊厳を守る言動を心がける」
つまり認知症と知りつつ知らんぷりをして伯母を支えてくださったの。その支えがあって茶会の当番もできていたんだな。伯母の社中は消滅したので、わたしは新たにその先生のところでお世話になることにしました。ちょっと遠いけど丁寧に学び直したいと思っています。
写真は茶室にかけたお軸。足るを知る。
さーて!今年もあと少し!明るく逞しく乗り越えてやる!!