初釜に娘が着たきものは、わたしの母が二十歳のときに着た胡蝶蘭の訪問着です。わたしも二十歳のときに着ました。今日で3世代着たことになります。きものの命の長さにしみじみしています。実は、今日は母が片目を失明してちょうど一年。母に思い出のきものを着ている孫娘の姿を見せてあげたかったんです。娘は「おばあちゃんが喜ぶために」と「孫娘の役割」に協力してくれました。いつもは好きなものを好きなように着る娘ですが、フォーマルの心得は身についているようです。