
初心者マークの助手席。めちゃくちゃ怖いです。早く慣れてもらうには乗るしかないんだけど。
初心者マークの助手席。めちゃくちゃ怖いです。早く慣れてもらうには乗るしかないんだけど。
施設にいる伯母が、もう何年も前に亡くなった人にあてて手紙を書いていて、投函を頼まれたんだけど、伯母の世界ではまだお元気なんだね。
「この人亡くなったでしょ」なんて言ってはいけない。心が乱れると施設の職員さんたちに迷惑がかかるんだもの。
きれいな切手貼って出すねと言って預かりました。
中学生の頃から朝方の勉強をする子だったので、起きろと声を張り上げることもなく、淡々としていておだやかなうちの二番っ子が、昨日無事に高校を卒業しました。
親が見るよりもずっと、学校での3年間は濃かったようです。関わってくださった先生方、仲間の皆さん、駅員さん、バスや電車の運転手さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。
夏休みにはいろんな大学を調べて見て回り、夜行バスの旅0泊3日なんてこともありました。学びたいことに一番近い学部と学科を選び、念願叶って4月からは大学生です。喜びに満ちた春になって良かったね。おめでとう。
子の卒業式、感激して泣くかなと思ったけど、安堵の方が大きかったです。
個人的には、一生お付き合いできると思える素晴らしいママ友に出会えたことが宝です。
大好きなものを身につけて挑みました。
卒業式は室町京正の付下げに紫紘の袋帯、江戸組紐の帯締め、会場ではカレンイマッソ「ハレモニー」の草履を上履きに。
謝恩会は本日デビューのskalaのお召(背中にグラデーション家紋)、洛風林の名古屋帯、藤岡組紐店の三分紐、帯留めは珊瑚の水仙。
帯揚げは和小物さくら、末廣は大西常商店、かんざしはイソガイの本鼈甲。
ちなみに、きもの姿の先生は3人(淡ピンクの色無地に紺袴、淡オレンジピンクにグリーン袴、青い小紋に紺袴)
母親は14人でした。
ベージュ4、
淡ピンク3、
淡紫2、
黄緑2、
グレー、濃い緑、濃い紫が各1、
そのうち黒羽織着用は2人でした。
保護者のきもの着用率は8%ってところです。意外といました!
今年は学び直しの年と思っています。ひとつずつ、丁寧に。
110番の日なんですね。年末に父が暴れて困り果て、警察に相談しました。母は緊急時に声が出なくなることがあるので、母の携帯番号からの110番の登録をお願いしたのですが、DVやストーカーの場合は対応できるけれど、認知症の場合は対応できないそうで。遠慮なく110番してくれていいんですからね?と言われて、あー、頼れないんだと知りました。
警察の方には、まずケアマネと病院に相談した方がいいと言われて、わたしだけ病院へ。医師に事情を説明したところ、家族が辛い時期ですと励まされ、今より強いお薬を処方してもらうことに。しかし薬を変えたことを不審に思われてしまうので飲ませられず。寝ないし暴れるし次の通院の日までが長かったー!!
強いお薬のおかげで夜は眠るようになり、ここのところ穏やかに過ごしています。やっと落ち着いたと思ったら次は、年末に施設に移った認知症の伯母からの長電話による口撃。聞き流すようにしていますが、けっこうメンタルが削られます。そうか困ったねと適当に相槌。施設の方には本当に頭が下がります。
今もまた施設から電話。「おばさまが、私は認知症じゃないから、もう病院には行かないと言って困ってます」とのこと。認知症の人が認知症を認めないって本当だな。書類を書かないといけない、催促されていると言っているけど、書かなきゃいけない書類も催促されることも、何もないんだよ。ダミーの書類を預けるか?
このたび病気が見つかった母が「もう十分生きた。積極的治療はしたくない」とか言うので、アレら(爺と伯母)を残さないでくれと頼んでみたり。昨日は伯母の用事で酒田に行く予定にしていたんですが、悪天候のため延期にして、やっと自分の病院へ。子どもと年寄りを優先して、自分のことを後回しにしてました。どうやら体が疲れ果てているみたいです。
少しだけ介護サボろうかな。
病院から施設に移った伯母(93)、食事の味付けが上手で職員さんたちの対応も丁寧で素晴らしいらしく、かなり気に入ったみたいです。
お正月に発覚した認知症、これ以上の独居は無理と医者から告げられるものの、入院先から脱走、強制退院、道具屋との闘い……理不尽なことばかりだったけど、まずは一段落。
そして伯母が落ち着いたと思ったら次は父で、突然暴れ出したり一晩中文句を言い続けたりのレビー小体型認知症。眠らせてもらえない母は胃潰瘍になり、こちらも病院へ。
今年のわたしの漢字は「添」。とにかく付き添いしまくった一年でした。八方塞がりかと思うほど理不尽だらけだったけど、仕事仲間に支えられています。
お仕事が現実逃避であり楽しみであり、常に支えになったし、理不尽はいつかエッセイに書くネタだと思ったらどんとこい!と思うようになりました。そうだよな、八方塞がりなんかじゃない。全然塞がってない。大変なのは病を得てしまった伯母と両親だもんな。声の掛け方、話題の選び方、スムーズな受診……学ぶことが多かったです。
伯母のお茶仲間の先生に現状を話したのは5月でした。「すべてわかりました。これからは伯母様の尊厳を守る言動を心がけますね」と言ってくださり、胸が熱くなりました。今回、伯母の報告をしたら、「よく頑張りましたね。褒めてさしあげたいです」と。思いがけないお褒めの言葉に涙が止まらなくなっています。
「尊厳を守る言動を心がける」
つまり認知症と知りつつ知らんぷりをして伯母を支えてくださったの。その支えがあって茶会の当番もできていたんだな。伯母の社中は消滅したので、わたしは新たにその先生のところでお世話になることにしました。ちょっと遠いけど丁寧に学び直したいと思っています。
写真は茶室にかけたお軸。足るを知る。
さーて!今年もあと少し!明るく逞しく乗り越えてやる!!
若松菱の小紋(室町京正)でお出かけ!帯は博多(いまのいろskala)です。帯揚げは、きものと帯の色に合わせて馴染ませるように。すっきりした冬の空のような空気感になりました。帯締めはあえて黄色にして暖かみをプラス。冬の陽だまりをイメージしています。
凍星や受験生の夜は長し(きくちいま)
若松菱が凍星に見えました。全国の受験生、がんばれ〜!!