チューリップのご挨拶

花壇のチューリップ、咲いてきました。去年はどこの子も登校しなかったのですが、今年は子どもたちが通ります。通りがかりの車の人にも、目の端っこに春をお届けできたらいいな。

おはよう、いってらっしゃい。
こんにちは、気をつけて。

いろんな挨拶を花に込めて。

 

球根を箱で送ってくださったYさーん、今年もたくさん咲いていますよ〜!!

 

思春期と更年期

そうか、悔しかったね。

それは腹が立つね。なんだそれ!

いいよ。それでいい。あなたはまちがってない。大丈夫。

かけた言葉がちゃんと届いていることを祈ります。

いつだってわたしは味方だよ。

小学校に入ったときは「みんな仲良く」と言われるけど、だんだん大きくなってくると、みんな仲良くって難しくなって、どうしたっていけすかないヤツが出てきたりする。無理に仲良くすることはない。挨拶はちゃんとしつつも、自分の心を守る距離って大事。それがわかるまで、わたしもいっぱい泣いたよ。

大人になっても、意地悪してくるいけすかない人はいるけど、自分が意地悪する側にだけはならないぞ、って決めてる。っていうような話をひと通りしたけど、伝わってるといいなぁ。

アンジェラ・アキの「手紙」を歌うとつい感情移入して泣いてしまうお年頃(思春期を生あたたかく見守る更年期)です。

303シリーズを着てあづまやへ

洗える紬「303シリーズ」にオリジナル半幅帯、和小物さくらの帯締め。紗合わせの羽織には龍工房の羽織紐。本麻長襦袢彩加に藤工房×和音の刺繍半衿「香る花」。

こんなコーディネートで、先日あづまやきものひろばてれびじょん、に出てきました。

303シリーズとは何ぞや?という方、303とは、1年365日から7月と8月の62日を引いた数字です。つまり真夏以外に着る普段着きものでして、縦絹横綿のハイブリッド!なんと洗濯機で洗えちゃう紬です。

あづまやの放送はアーカイブに残っていますので、ぜひご覧になってくださいませ!

とっておきのフォーマル

寿ぎの気持ちを精一杯込めて装いました。
室町京正の松皮菱に波の訪問着、紫紘の袋帯、藤工房×和音×きくちいまの「香る花」白半衿、和小物さくらの帯揚げ、藤岡組紐店の三分紐に珊瑚の松竹梅の帯留め。写真のときだけ西村織物のマスクは袖に入れて。

母からのお下がりのきものも帯もたくさん持っていますが、これは数年前に自分で買ったものです。地色と柄のバランスが気に入っています。このきものを着ると身長が高く見えるんですよね。生地は緞子。とろっとした手触りが気持ちいいです。これは一生一緒の宝物。とっておきの場面でのみ着用します。「きくちいまってアレやろ、古いもんばっか着てる人やろ」「きくちいまってカジュアル専門やろ」という呉服屋さんがいるらしいので言っときますが、わたしだって新品買うこともあるし、フォーマルきもの、大好きですからね!

小人!?!?!?

我が家の昔話法廷。

雨水を外に逃がすための穴に、息子たちが土を詰め込んで床下浸水になった件、このたび娘が「あのとき土を入れたのは兄たちだが、枝や小石や枯葉を入れたのはわたし」と8年前のことを白状。「穴の奥に住んでいる小人が使うかなと思った」というのが理由。

判決、時効につき無罪。

GUやGUや

娘がGUをわざと「グ」と呼んで遊ぶので、「GUGUや汝を如何せん」とつぶやいたら、それなぁに?と聞かれて、四面楚歌から虞美人草伝説まで一通り話すことに。小さな買い物の帰り道、車窓には薄暮。

「お母さんが高校生の頃は、放課後に薄暮講習っていう勉強会があってね」「へぇ、ハクボって響きがいいね」と言いながら、わたしのスマホで空を撮る娘。

ラベンダー色のGUの服と四面楚歌と虞美人草がワンセットになる娘の人生、ちょっといいなと思いました。

投函してから青くなる

先生の異動が新聞で発表になり、懐かしい名前を見つけました。担任してもらったわけでもない、ただ中2のときだけ数学を教えていただいた沢山の中の1人でしかないんですが、ご退職とのことで、この機会を失ったらもうチャンスはないと思い、どうしてもお礼が言いたくて手紙を投函しました。ご自宅の住所などわかりませんので、今お勤めの中学校に。投函してから、同姓同名だったらどうしようと青くなっています。

わたしはマンモス校のぎゅうぎゅう詰めの教室の中にいた、数学が嫌いな中2の女子の中のひとりでしかありません。担任でもなく顧問でもないし、先生はわたしのことを思い出せないと思います。でもわたしはずっと、お菓子作りなどの料理や縫い物をするとき、比の計算をするたびに感謝していました。先生のあだ名はマイケル。マイケルの数学は面白かった!ありがとう先生!

オリジナル半幅帯

本麻長襦袢「彩加」10周年記念に、数量限定でリバーシブルの西陣織半幅帯を作りました。片面は「窓辺」。旅人気分になりながら、人々の幸せを祈る気持ちで描きました。もう片面は黒地にさりげない銀糸で「麻の葉の雲」を織り出してもらっています。変わり結びしやすい440cm。締めやすい西陣織です。

「窓辺×麻の葉雲」の半幅帯は、4月1日正午に発売を開始します!
お問い合わせは、全国17店舗ある、きくちいまオリジナル製作委員会のお店へ。

もうひとつ告知!出来たてほやほやの半幅帯を見せびらかし(!)に、3月30日(火)20:30からの「藤工房Youtubeライブ」に出演させていただくことになりました。お楽しみに〜

娘がわたしの小紋を着た日

利休忌というお茶会をしました。

13歳になった娘は、とうとうわたしのきものが着られるようになりました。染の北川の小紋……「買ってはいけない着物と着物まわり」の出版記念パーティーのときに初めて袖を通したものです。

実は長羽織に仕立て直そうかと思ったのですが、藤工房の加藤さんに「娘さんが着るかもしれないから、とりあえず今は仕立てない方が」と言われて思いとどまったのでした。加藤さんのあのときのアドバイスのおかげで、娘も大喜びです。