夕顔のどこにスイッチがあるんだろう

お茶のお稽古でした。ちょうどいい花が家の周りに咲いていなくて、畑の夕顔のつぼみを生けたのですが、この花のどこに「今は夕方だな」とわかるスイッチがあるのか不思議……生けた花がだんだん開いていきました。畑の夕顔の実はアザラシの如く転がっていますが、花は白いレースのように優美な姿です。

夏衣(なつごろも)

7月の月釜当番でお運びをする予定だったので、娘に絽のきものを用意していたのですが、茶会は中止。仕方がないのでお稽古に着せることにしました。裄の問題もあり、肩揚げ卒業です。娘は衿を抜いて着てみたかったそうで大喜び!

わたしは先生からお免状をいただく日なので絽の付下げに絽の袋帯です。帯締めは藤岡組紐店さん、帯揚げは龍工房さん、長襦袢は京都の浅見さんの「流砂」。富山の秋吉屋さんで数年前にまとめ買いした麻足袋を履いています。

娘は「なんか半幅帯が緩んできた」と言い、途中から慌てて帯締めをしていました。帯締めは藤岡組紐店さんの三分紐です。

今日の主菓子は特別に、京都の知人が手配してくれた老松さんの「夏衣(なつごろも)。青と白の染め分けになっていて、流水の柄と金箔が付いています。ガラスの縁高に入れて出しました。お味は、驚くほど品のいい、絶妙な甘さでした。さすが京都の老松さん、と皆でうっとりして、幸せな時間になりました。

 

天の川

天の川という銘がつけられたお菓子です。障子の向こうでそよ風が吹き、さらさらと笹が揺れる音を聞きながらのお茶のお稽古でした。

久々のお稽古

ゆうべは久々にお茶のお稽古でした。花は飛島甘草、丁子草、縞葦、都忘れ、日日草。干菓子は青紅葉、水流。主菓子は大山蓮華。茶杓の銘は岩飛沫(いわしぶき)、皐月闇、早苗など。時節柄お濃茶は無しで、薄茶だけのお稽古になりましたが、ふわふわのお薄を飲んで、家族じゃない人と話す時間に満たされました。

 

空ノムコウというお菓子

お茶のお稽古がお休みなので自主練です。お茶碗は金継ぎをして使っている菖蒲。棗は村上堆朱の牡丹。お菓子は、ほのかな生姜の香りがすっきりした後味の甘さ控えめな、乃し梅本舗佐藤屋の「空ノムコウ」。錦玉羹にひと工夫したという、山形の和菓子屋さんの作です。

佐藤屋さんの「望」

母がお友達の主催するお茶会へ行って、お土産にと持ち帰ってきてくれました。佐藤屋さんの「望」です。懐紙ではなく、あえて白いお皿に。歌会始のお題にちなんだそうですが、雪国の晴れ間のような、清々しく凛とした雰囲気が漂う棹菓子です。

初釜の母娘コーデ

例年よりも遅くなってしまいましたが、今日が初釜でした。わたしは東雲格子に丹羽屋の帯、藤岡組紐店の帯締めで初炭、娘はアンティークの振袖と帯でお薄のお点前を。娘によると、振袖でお点前するほうが、袖が邪魔にならなくていいそうです。振袖でお点前、いいな。若いうちにやっておけばよかった!

東雲格子

前日の、ご招待いただいた稽古始めに着て行ったコーデです。口紅は、お茶碗に濃い色がべったりついてしまうのを避けて、淡めの色を薄く控え目に。うちの初釜は今週末なので、さすがに羽子板の帯は遅いかな。帯と小物を変えようと思っています。ちなみに今回の口紅は、アディクションで貰ったサンプル。

「東雲格子」は、一見無地なので帯が目立ち、きものそのものを褒められることは稀です。近くに寄るとわかるのですが、色無地のようでいて、近くで見たら実はさりげない付下げ。背中に刺繍で一つ紋が入っています。しかも3色のグラデーション。卒業式にも謝恩会にも入学式にも、初釜にも茶会にも、もちろんお出かけにも、これさえあればという自慢の一枚です。

富貴という言葉

上京の折は美術館に寄りたくて、今回は銀座松屋のギャラリーと根津美術館、蔦屋書店での日本画のイベントを堪能してきました。根津美術館は「対比」という面白い切り口での展示。力強く猛々しい龍虎を「竜胆と虎耳草(ユキノシタの別名)にした作品に驚きました。あんなに優美な龍虎があるなんて。

‪招待いただいた稽古始めでは、「富貴とは、お金をたくさん持っているかどうかではなく、心の豊かさを言う」という、味岡さんの言葉が胸にしみました。茶道はどこか難しく堅苦しいものと思われがちですが、暮らしや生き方を心豊かにするためのヒントがたくさん詰まっているように思います。‬

今年もたくさんの気づきを得られるように、精進したいです。

お茶の稽古納め

年内最後のお茶のお稽古でした。静かな茶室でひとり、釜の後始末をしています。釜肌にお湯をかけてから、もう一度火にかけて乾燥させます。今日の釜のお湯は湯たんぽに。ハリネズミは娘の湯たんぽです。